住宅ローンはどう選べばいい?あなたにあった住宅ローンの選び方を解説します!

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住宅ローンの特徴

住宅ローンの選び方を知るためには住宅ローンがどのような特徴があるのかを理解しておく必要があります。まずは住宅ローンの特徴を解説します。

1)返済期間が長い

住宅ローンは個人のライフプランにおいて最大の出費であるマイホームの購入にあてるための借入です。そのため、借入期間は長期に渡ることになります。場合によっては30年を超える期間を借り入れることになりますので、長期のライフプランを見据えて契約を行う必要があるでしょう。
返済期間が長いということはそれだけ金利を支払う期間が長いということです。少しの金利の違いでも長期間払い続けることに大きな差が生まれることになりますので、短期間で借り入れる融資よりも慎重に選択する必要があると言えるでしょう。

2)他のローンに比べると金利が低い

住宅ローンは自動車ローンや自由にお金を使えるフリーローンに比べると金利が低く設定されています。その理由は住宅ローンの返済が滞る可能性が非常に低いからです。
住宅ローンを借り入れる際は自宅を担保に入れて金融機関は融資をします。住宅ローンの返済が滞った場合、最悪のケースでは自宅を差し押さえられて売却されてしまうので、多くの人が借り入れたお金を返済します。返済してくれる可能性が高いということは金融機関にとってリスクが小さいということになりますので、金利を低くしても採算があうのです。
融資を受けようと考えている際は他のローンで借りるよりも住宅ローンとして借りた方が有利になるということです。そのため、頭金を限界まで支払って融資金額を少なくするよりも住宅ローンを最大限借りて、手元に資金を残しておくということを検討してもよいでしょう。

3)審査がある

住宅ローンを借りるためには審査があります。そのため、住宅ローンを借りる際は様々な金融機関から選択することができますが、希望する金融機関から必ず借りられるわけではありません。希望の金融機関があっても審査を通過しなければ融資を受けることができないのです。
住宅ローンの審査は、一般的に以下のような基準で行われると言われています。

  1. 借入時の年齢
  2. 完済時の年齢
  3. 勤務先の勤続年数
  4. 現在の収入
  5. 自宅の担保評価
  6. 健康状態

金融機関によって審査の基準は異なりますが、上記の基準で審査が行われます。
審査を通過できる金融機関でなければ、住宅ローンを借りることはできないということは覚えておきましょう。

4)最近の金利情勢

住宅ローンを契約する際は、現在の金利情勢を確認しておく必要があります。
結論から言うと現在の金利は非常に低く、住宅ローンを借りる人にとって有利な環境と言えるでしょう。日本の金利を確認するための指標となっている日本の10年もの国債の金利は10年前の2010年頃は1%前後で推移していましたが、2021年2月現在では0.1%前後で推移しています。金利が下がっているということは、借り入れをする人にとって有利な情勢と言えるでしょう。

住宅ローンの選び方

住宅ローンは、銀行や信用金庫、モーゲージバンクなどによって金利が違ったり、それぞれ商品の特徴があります。
では、さまざまにある住宅ローンはどのように選んだらいいのでしょうか。
住宅ローンの選び方について、ポイントを見ていきましょう。

1)金利で選ぶ

住宅ローンを選ぶ際の最大の基準となるのが「金利」です。
当然、できるだけ金利が低い金融機関で借りた方が有利です。
住宅ローンの金利で選ぶ際の最重要ポイントは、固定金利と変動金利の選択です。
固定金利とは、金利が変動しない住宅ローンです。
固定金利の中でも、一定期間固定のものと全期間固定のものがあります。
一方の変動金利は、金利が変動する契約です。
通常、固定金利よりも変動金利の方が契約時の金利は低く設定されており、現在の金利状況が変わらなければ変動金利で契約した方がお得になります。
では、どちらを選択すればよいのでしょうか。
まず、固定金利の最大のメリットは、契約時に総支払額が確定するということです。住宅ローンの融資額は、数千万におよぶことが多いため、金利上昇時でも支払い額が増えないということは大きなメリットであり、今後のライフプランを立てやすくなるでしょう。
一方の変動金利は契約時の金利が低いため、契約当初の金利負担は少なくて済むというメリットがあります。変動金利を契約する際は、返済期間中にある程度手元資金を貯めておき、金利が上昇した場合、繰り上げ返済で元本を減らせる方にオススメです。
金利上昇時に繰り上げ返済により元本を減らすことができるのであれば、金利上昇のリスクを抑えることができます。
手元資金がある方や、借入当初の返済に余裕がある方は変動金利を選択してもよいでしょう。
また、変動金利で契約をしても途中で固定金利に変更することも可能です。
では、金利が上がりそうであれば、固定に変更すればいいのではないかと思われた方も多いと思いますが、一般の人に将来の金利情勢を予想することは困難です。
金利情勢を予想することはプロでも難しく、金利が上昇し始めた頃には固定金利の契約金利は上昇している可能性が高いため、金利が上がる前に固定に切り替えることは不可能でしょう。
住宅ローンを借りる際は、当然金利が低い金融機関を選ぶ方が有利ですが、固定金利の金利が低い金融機関と変動金利の金利が低い金融機関がありますので、ご自身にあった契約内容で金利を比較するようにしましょう。

2)初期費用で選ぶ

住宅ローンを選ぶ際は、金利を最優先で選びます。
金利の次に確認しておきたいのが、契約時の初期費用です。
住宅ローンのCMや広告では金利が強調されていますが、初期費用も大切なポイントです。
住宅ローンの初期費用は、抵当権設定や事務手数料、保証会社への保証料等として差し引かれますが、借入金額の2%程度かかります。4,000万円の借入であれば80万円~120万円程度かかりますので、大きな出費と言えるでしょう。金融機関によって初期費用は異なり、20万円~30万円程度の差がつく可能性もあります。
長期間に渡る金利が最大のポイントではありますが、同じ金利であれば、初期費用が安い金融機関と契約をしたほうがお得です。金利だけではなく、初期費用も必ず確認して金融機関を選択するようにしましょう。

3)団信で選ぶ

もう一つ住宅ローンを選ぶ際に確認しておきたいのが団体信用生命保険(団信)です。
団体信用生命保険とは住宅ローン契約者が必ず加入する生命保険で住宅ローンを契約した債務者に万が一のことがあった場合に住宅ローンの残債の支払いが免除される制度です。
団信の保障内容は契約する金融機関によって異なりますので、団信の内容もしっかり確認しておく必要があります。
団信は必ず死亡保障がついていますが、8大疾病に備えるものや長期入院により働けなくなった際の保障が付いているものもあります。
団信の内容によっては現在契約している生命保険を解約することで、トータルで毎月支払う金額を減らすことができる可能性もあります。生命保険は個人のライフプランにおいて住宅に次ぐ大きな出費となります。生命保険と住宅ローンをトータルで検討することで総支払額を低く抑えることができるでしょう。

4)その他のサービスで選ぶ

住宅ローンを契約すると様々な付帯サービスを提供している金融機関もあります。住宅ローンを借りている金融機関で資産運用をした場合の手数料が割引されるサービスや、提携クレジットカードの年会費が割引になるサービス、大手スーパー系銀行ではスーパーでの買い物が割引になるサービス等もあります。
これらのサービスを上手く活用すれば、大きなメリットを得られる可能性もありますので、普段利用している金融機関等で住宅ローンの金利や初期費用を確認してみてもよいでしょう。

住宅ローンを選ぶ際の注意点

住宅ローンを選ぶ際にはどのような点を注意すればよいのでしょうか。住宅ローン選びの注意点について解説していきます。

1)不動産会社の提携ローンが最も有利とは限らない

通常自宅を購入する際は不動産会社等で購入の契約を締結します。その際住宅ローンを検討する際は不動産会社が提携している住宅ローンを契約することが多いでしょう。
しかし、不動産会社が提携している住宅ローンが必ずしも最も有利とは限りません。不動産会社と提携している住宅ローンは自分で金融機関を選ぶ手間は省くことができますが、金利が高い場合もあります。
住宅ローンの金利は少しの違いでも長期に渡って積み重なると大きな出費になりますので、少しでも金利が低いところを探して契約した方がよいでしょう。

2)利用しやすい金融機関を選ぶ

住宅ローンを借りる際の金融機関は利用しやすい金融機関を選ぶことが重要です。近年ではネット銀行も一般的になっており、非対面であらゆる手続きを行っています。
非対面で手続きを行う方がいいと考える方はネット銀行の中から住宅ローンを選択してもよいでしょう。対面での手続きを希望する場合はメガバンクや地方銀行等から選択することになります。
全国転勤がある職業の方は地方銀行でローンを借り入れると銀行が近くで無くなってしまう可能性もあります。住宅ローンは長期にわたって借り入れをする金融機関なので、自分にとって手続きがしやすい金融機関かどうかも確認しておきましょう。

まとめ

住宅購入は人生で最大の出費です。住宅ローン購入に付随する住宅ローンも非常に重要な選択となります。住宅ローンを選ぶ際にまず決めておきたいことは固定金利を選択するか変動金利を選択するかです。固定金利か変動金利でライフプランを大きく左右することになりますので、まずはどちらで契約するかを決めてから金融機関選びを開始してもよいでしょう。
また、住宅ローンには金利以外にも初期費用がかかりますので、必ず初期費用も確認して契約する必要があります。住宅ローンは長期に渡って契約するため、ライフプランにおいて非常に重要な位置づけです。後悔が無いようにしっかりと契約内容を確認して契約するようにしましょう。