初心者がやってはいけない資産運用方法

「資産運用を始めてみたいけど、投資で失敗した話を聞くと恐い…」「投資初心者がやってはいけないことって?」など、投資のリスクを恐れて資産運用に一歩踏み出せないでいませんか?
金融庁の試算では老後には2,000万円必要になり、退職年齢も70歳まで引き上げられるなど、これからの人生100年時代には資産運用は欠かせません。
とはいえ、資産運用や投資で失敗してしまった人は少なくないというのが現実です。
ただ、資産運用で失敗してしまった人の99%は、投資初心者がやってはいけないことをやってしまったがために大火傷を負ってしまっています。
今回は、投資初心者でも今すぐに実践できる、投資初心者がやってはいけない資産運用方法5選について解説していきます。

1.資産運用を始める投資初心者が増えていますが…

人生100年時代や年金2,000万円問題などを背景に、資産運用を始める投資初心者が増加しています。
人口減少が本格化し、高齢化による社会保障費負担が増すであろう、これからの時代には、本業の収入に加えて、資産運用を始めなければいけないと思う人が増えてくることは必然です。
ただ、「仮想通貨で1億円稼いだ!」や「新型コロナ相場で、株で大儲けした!」といった話も聞く一方、「投資で大損してしまった…」という失敗談を聞くことも少なくないかと思います。

特に日本では、金融教育や投資教育が学校はもちろん社会でもされていないため、投資初心者がいきなり資産運用を始めようと思っても、何をしていいのか分からなくても仕方ありません。
ただ一つだけ言えることは、資産運用で大きな失敗をしてしまうのは、投資初心者で知識がないがゆえに、知らず知らずの内にハイリスクな投資に手を出してしまったケースが大半であるということです。
プロのトレーダーのように年率100%以上を目指すようなハイリスク・ハイリターンの投資を、経験がない投資初心者がしてしまったら失敗する以外にありません。

一方、年率5%程度のローリスク・ローリターンの資産運用を心掛けていけば、わずかに元本割れするリスクはあるものの、資金を全て失ってしまうようなことにはまずなりません。
投資初心者がやってはいけない資産運用方法を知識として知っておき、それを避けるよう実践するだけで、大きな失敗は避けることが可能です。

2.投資初心者がやってはいけない資産運用方法5選!

投資初心者がやってはいけない資産運用方法について押さえておきましょう。

2-1.いきなり大きな資金で資産運用を始めてしまう

「資産運用を始めたい!」と思い立つのは素晴らしいことですが、だからといって、いきなり全ての資産を投資につぎ込むことは絶対におすすめできません。
言うまでもなく、失ったら困る生活資金や貯金までをも資産運用につぎ込むのは論外です。
投資初心者の場合には、まずは10万円程度から、多くても100万円程度から始めることがおすすめです。
いきなり大きな資金で始めたいと焦ってしまうかもしれません。ですが、人生100年時代には、資産運用を始められる時間はたっぷり残っています。焦るあまりに失敗して資金を失ってしまっては本末転倒です。
投資初心者の資産運用デビューとしては、「NISA」か「つみたてNISA」で始めてみることもおすすめです。NISAなら年額120万円、つみたてNISAなら年額40万円までの投資額が非課税となります。
どれだけお金に余裕があったとしても、少額資金から資産運用デビューをして、ある程度の経験を積んでから、徐々に資産運用に回すお金を増やしていくというのが資産運用の王道です。
ただ、どれだけ資産運用の経験を積んだとしても、失ったら困る生活資金や貯金までをも資産運用につぎ込んでしまうのは論外であることは言うまでもありません。

2-2.1つの資産や銘柄に資金を集中させてしまう

投資の世界においては、「すべての卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。
ある1つの資産や銘柄にだけ資金を集中させてしまうと、その銘柄が大暴落に見舞われた際にはすべてを失ってしまいかねません。
例えば、大手自動車メーカーの日産自動車は、配当金がたくさん受け取れる高配当株として投資初心者に人気の銘柄となっていました。
しかし、日産は業績が低迷し、配当金も廃止されてしまうことに……。株価も暴落し、ゴーン会長はレバノンへ脱走したものの、多くの個人投資家は逃げられずに大損することになってしまいました。

このように、どれだけ優良な資産や銘柄に思われたとしても、未来には何があるか分からないため、ある1つの銘柄に資金を集中させるのはリスク以外の何物でもありません。
資産運用で重要なのは、有望な複数の資産や銘柄に分散投資することです。分散投資は、資産運用において最も重要な概念と言っても過言ではありません。
投資初心者の方は、分散投資してポートフォリオを形成することは難しいと思うかもしれませんが、そのような場合にはバランス投信やインデックス投信に投資してしまうことをおすすめします。
バランス投信とは、日本株や米国株、REITや債券など商品ごとに分散されている投資信託です。

インデックス投信とは、複数の銘柄に分散されている投資信託です。例えば、日本株のインデックス投信なら、日経平均株価(225銘柄)やTOPIX(東証一部全銘柄)に分散投資されています。
投資初心者の方は、分からなかったらバランス投信やインデックス投信を選ぶように心掛けてみるだけで、資産運用のリスクは飛躍的に低下します。

2-3.リスクのある銘柄に手を出してしまう

投資初心者の失敗で多いのが、仮想通貨や新興株といった、上級者向けのハイリスク・ハイリターンの銘柄に手を出してしまい、大損してしまうことです。
確かに、仮想通貨や新興株は大きな値上がりをしているため、一獲千金を狙うことが可能です。しかし、リターンが大きいということは、リスクもそれだけ大きいということを意味します。
「仮想通貨はこれだけ上がっているから、早く投資しないと!」「この新興株は凄い勢いで上がっている、乗り遅れないようにしないと!」などと思ってしまうのは、人間の感情として当然です。
ですが、少し冷静になってみましょう。人生100年時代の資産運用には、いくらでも時間が残されています。

仮想通貨や新興株で大きな利益を手にした人がいる一方で、大損して虎の子の資金を融かしてしまった投資初心者もたくさんいるということも事実なのです。

2-4.レバレッジや信用取引を掛け過ぎてしまう

投資の失敗談と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、FXによる失敗ケースではないでしょうか?
FXは、日本円やアメリカドルなどの為替レートを取引するものですが、その最大の特徴は最大25倍のレバレッジが掛けられることです。
レバレッジとはテコの原理を応用したもので、資金以上の取引をすることが可能となる制度です。例えば、25倍のレバレッジを掛ければ、100万円の資金で2,500万円分の取引ができるようになります。
実は、FX自体はリスクが低い投資です。現に、ドル円相場は1年間で、1ドル=100円~110円程度の範囲でしか推移せず、そのボラティリティ(値動き幅)は10%程度に留まります。
つまり、レバレッジを掛けないで行うFXは低リスクの投資となります。FXで問題なのは、大きなレバレッジを掛けてしまうことなのです。
FXほどの高倍率ではないものの、株式投資でも最大3.3倍まで信用取引ができます。しかし、信用取引は現物株投資に比べてリスクが高いことは言うまでもありません。
堅実な資産運用を行いたい場合には、レバレッジや信用取引は一切使う必要はありません。
レバレッジや信用取引をしなければ、FXで破産や借金をしてしまうような大失敗ケースとは、完全に無縁となります。

2-5.短期投資に手を出してしまう

株式投資と一口に言うものの、長期投資と短期投資とでは大きく異なります。短期投資とはデイトレードやスイングトレードと呼ばれるもので、1日~2週間程度の取引で利益を出す手法です。
短期投資は非常に難易度が高く、経験や訓練を積んでいない投資初心者が手を出していいものではありません。投資の世界で有名な統計や格言として、「デイトレーダーの90%は半年以内に退場している」というものがあるほどです。
投資初心者がすべき資産運用とは、長期的な投資で堅実に資産を形成していくものです。
堅実な株や投資信託で長期・積立・分散投資をして資産を形成していく長期投資と、デイトレードやスイングトレードとでは全くの別物となります。
投資初心者が人生100年時代に行うべき資産運用は、時間を味方にできる長期投資以外にありません。

まとめ

今回は、投資初心者でも今すぐに実践できる、投資初心者がやってはいけない資産運用方法5選について解説してきました。
投資初心者がやってはいけない代表的な失敗ケースとしては、次の5つが挙げられます。

  • 「いきなり大きな資金で資産運用を始めてしまう」
  • 「1つの資産や銘柄に資金を集中させてしまう」
  • 「リスクのある銘柄に手を出してしまう」
  • 「信用取引やレバレッジを掛けすぎてしまう」
  • 「短期投資に手を出してしまう」

投資初心者がこの5つの失敗を犯してしまう理由は、第一に知識・経験不足というものもありますが、「早く資産を形成しなければいけない!」という心理的な焦りもあるかと思われます。
しかし、人生100年時代には資産運用をする時間は十分に残されています。経験がないのに焦って、下手にリスクを取り過ぎてしまう必要はありません。
投資初心者であっても、堅実に長期・積立・分散投資して、時間を味方に付けていけば、豊かな老後に備えられる十分な資産を形成することが可能です。
投資初心者がやってはいけない資産運用方法を認識したうえで、資産運用デビューをしてみてはいかがでしょうか?