月日は早いもので、人生100年時代のフレーズを良く耳にすることが多くなってきました。
長い先の未来を考える事は非常に大切です。また過去に何があったかを振り返る事も大切です。
何故なら過去の積み重ねが今を、そして未来を作っている部分が多い事、過去から時代の流れや動向を踏まえ、様々な準備ができることを読み取れるからです。

過去から未来を学ぶ

例えば、今から10年前の2012年8月に消費税法が改正され、2014年に施行され5%から8%の税率になった事は覚えていらっしゃいますか?

今、ウクライナ情勢で急激な物価上昇がおきておりますが、この先、コロナ禍による財政出動の反動、日本における少子高齢化の大きな波である2040年問題・2054年問題での財政状況が大きく変更されることも予測できます。

過去から予測する2040年問題と2054年問題

2040年問題とは、2025年から2040年の15年間において、現役世代が(20歳~64歳)1000万人減少する問題で、しかも生産年齢人口が急激に減少するにもかかわらず、75歳以上の人口は2054年まで増加を続ける2054年問題です。すなわち国民4人に1人が75歳以上の人類史上、日本は超々高齢化社会の領域に突入することになるのです。この事からも何を意味しているのか、過去、現在から未来が予測できるのではないでしょうか。

様々な情報社会の中、何を求め、何を感じ、何を目指していくのかを考え、人生において豊かな生活が当たり前に出来ている事に感謝し、生きて行きたいと、最近深く感じている。

そして、過去と現在の様々な情報社会の中、疑いもせず、調べもせず、勉強もせず、断片的に聞いたまま鵜呑みにしているかもしれない誤った情報をもとに、自身の固定概念が形成されていないかと改めて考え直す機会をもってもいいのではないかと思う。

その一つとして、今回紹介する【FX】について見て行きたい。

FXを紐解く

FXと聞くと、投機とイメージされる方が多いのではないでしょうか。
確かに短期的に利益を確保して行く事や予想をして相場を当てて行く事については、確かに投機の分類に入る。

しかし果たしてそうなのか?!
ハイリスクのものであるが為、資産形成には一般的には不向きではあるという方も多いですが、本当にそうなのか?

今回FXについて改めて考えてみようと思ったのは、ただ単にFXの知識を知らず、世間一般的にそういったイメージがあるから、潜在意識に埋め込まれているのではと疑問に思ったからである。

では、【FX】が誕生した歴史から見て行きたいと思います。

FXの歴史

1949年外国為替及び外国貿易管理法の施行により、為替取引が禁止され、1980年の同法改正により為替取引が自由化となったが、貿易等に関する為替取引以外では、銀行を中心とした金融機関のみとされ、個人が取引を行うことはできなかった。

しかし、1998年に外為法の改正、つまり金融ビッグバンによる規制緩和によって、それまで世界中の大手金融機関同士が行っていた外国為替取引を個人投資家の間で利用できるようになった。つまり【為銀主義:外国為替公認銀行だけ】の撤廃であり、日本でFX取引がスタートした年でもあります。

その後、FX取引を規制する法律がなく、業界拡大に伴う悪徳業者の蔓延が横行したため、2005年に金融先物取引法の改正、2007年に制定された金融商品取引法に統合となった。

それからは、FX業者の新規参入審査登録制、外務員の登録制、2010には年信託保全の義務化、レバレッジを最大50倍までに規制、2011年はレバレッジを最大25倍までに規制を強化され、2017年には法人顧客に対しても証拠金規制が設けられる事となった。

【FX】取引とは

FX(エフエックス)は「Foreign Exchange(外国・外貨:為替・両替)」の略で、日本では外国為替証拠金取引とも呼ばれており、その取引は差金決済により行います。

差金決済とは、簡単に言うと、取引をする際、現物の商品や現金を受け渡しせず、反対売買によって算出された差額で受取り、支払を済ませることを言います。

また為替相場の状況に合わせて、買い売りどちらでも取引が行え、レバレッジをかけて取引を行うことも出来ます。レバレッジについては後程、触れさせて頂きます。

【FX】基本的な仕組み

FXの基本的な仕組みは、異なる2つの通貨を交換取引し、為替差益を狙ったもので、為替レートの変動を利用して利益を上げる投資のことです。

例えば、「米ドル/円」を取引する場合は、米国の通貨「米ドル」と日本の通貨「円」を交換することになります。この2つの通貨を1つのペアにしたものを【通貨ペア】と呼びますが、「米ドル」と「円」の交換の場合、通貨ペアは「米ドル/円」となります。

為替レート

FXは常に変動する為替レートの特徴を活かして利益を得る取引ですが、その為替レートは通貨の需要と供給によって決まります。
例えば「米ドル/円」であれば、ドルを買いたいという需要(円を売りたいという供給)が高ければドル高円安になり、反対にドルを売りたいという供給(円を買いたいという需要)が多ければドル安円高になります。基本的に、為替レートが安い時に買って、高い時に売れば、利益を得ることができます。

スワップポイント

もう1つ利益を得られる仕組みは、通貨ペアの金利差から派生する利息であるスワップポイントになります。実際にはフォワードレート(将来のある地点から将来のある地点までに適用される金利)を基準にスワップポイントが決まりますが、FX取引では異なる通貨を売買し、買って保有する通貨の金利を受け取る権利があります。一方、売った通貨の金利を支払う義務も発生します。

日々付与されるスワップポイントは変動します。
例えば、円金利が1%で米ドル金利が5%とします。
投資家が米ドルを買って円を売る場合、投資家は米ドルの金利5%を受取る一方、円の金利1%を支払うことになります。つまり、その差額4%相当の金額をスワップポイントとして受け取ります。
また逆に米ドルを売って円を買う場合、その差額4%相当のスワップポイントを支払うことになります。

少し複雑に感じるかもしれませんが、国(通貨)ごとに金利差は異なり、組み合わせによってもスワップポイントも異なります。
「高金利通貨」を主に先進国、「低金利通貨」を主に発展途上国として組み合わせると、金利差は大きく異なり、同じ通貨ペアでもFX業者によってもスワップポイントが異なるので、取引を行う際、確認をする必要があります。

【レバレッジ】資金効率よく利益を得る仕組み

レバレッジはFXの最大の特徴といってもよいかもしれません。
レバレッジとは、少ない資金で大きな取引ができることを意味しますが、担保となる証拠金(保証金とも言う)の最大25倍の金額を取引することが出来る仕組みのことです。

例えば、10万円の証拠金であれば、最大25倍のレバレッジをかけて取引を行うことが出来ます。
その場合、250万円分の取引を行うことが可能となりますが、注意が必要で、少ない元金でそれ以上の取引が行え、大きな利益も得られる反面、元金以上の大きな損害を被る可能性がありますので、リスクと損失の拡大を防ぐ仕組みを理解する必要があります。

【FX】5つのリスク

FXの『リスク』として、為替変動リスク・レバレッジリスク・金利リスク・流動性リスク・スリッページリスク・システムリスク・ロストカットリスク・追加証拠金制度に伴うリスク・カントリーリスクなど等がありますが、主に5のリスクについて見て参りましょう。

①為替変動リスク

外貨を取引するため、為替相場の変動が損益に左右される。

②金利変動リスク

取引対象通貨ペア国の金利差が縮小すると、スワップポイントの低下や相場の下落につながる恐れがあります。またスワップポイントは市場金利の変動に連動して受け払いが異なる場合があり、景気、物価、為替や政策金利等の変更に左右される。

③スリッページ発生リスク

マーケットの状況により相場が急変したときなど、注文時に画面に表示されている注文レートと約定レートが異なる場合があります。これはレートが滑ることから、スリッページと言われています。比較的、流動性が低い(取引される量が少ない)新興国通貨においてスリッページが発生することがありますが、システムに許容スリッページを設定しておくことで不利な場合は不成立、有利な場合は成立する仕組みもあります。

④レバレッジリスク

レバレッジは資金効率の高さで大きな利益を期待できる反面、レバレッジを高めるほどリスクも高くなりますので、証拠金のみではなく、総取引額で取引する必要があります。

⑤ロストカットリスク

ロストカットとは損失の拡大を防ぐ仕組みですが、相場の急激な変動などによって証拠金を上回る損失が発生しないよう、強制的に取引を終了することを「ロスカット」と言います。これは、保有ポジションの損失が一定のレベルに達したときに強制的に自動決済される仕組みで、ロスカットルールはFX会社ごとに異なり、証拠金維持率が50%以下~100%以下になると執行されます。

ダウ理論

ここまではFXの概要を纏めましたが、特にリスクについてはしっかりと理解をしなければなりませんが、前提にある『知識を付ける・経験を積む・向き不向きを知る・お金を稼ぐ目的意識を持つ、そして理論(ルール)』を正しく理解すれば、個人的な意見として、一つの資産形成として取り入れてもいいのではないかと感じている。

そこで、19世紀後半から今もなお語り継がれている相場の原理原則の1つ【ダウ理論】について見て行きたいと思います。

全てのテクニカル分析の元祖とも言われているチャールズ・ヘンリー・ダウが提唱したもので、市場での値動きを評価するため理論になります。
因みに、NYダウ平均株価を算出しているダウ・ジョーンズ社の設立の1人でもあります。

~提唱している6つの基本原則~

①価格チャートは全ての事象を織り込む

為替市場では、個人投資家が市場の把握が出来なく、ファンダメンタル(金利・物価水準・景気動向・貿易収支・金融政策・地域紛争・自然災害・市場心理等)の多くの要素によって為替市場は決定されていて、チャートにはその全ての要素が織り込まれている。
ただし、このチャートはあくまでも過去の傾向から期待値の高い仮説を立てるに過ぎず、未来予想図ではなく、期待値の計算にすぎない

➁トレンドは、短期・中期・長期の3つに分類される

長期:1年~数年単位
中期:3週間~3カ月
短期:3週間未満
 
トレンドと認識できる範囲のローソク足(相場の値動き図)の数は相場に合わせて作られるため、ケースバイケースである。長期トレンドの中に中期トレンドがいて、中期トレンドの中に短期トレンドがいるイメージであり、3つのトレンドを把握し、どこをターゲットにするかを明確にすること。

③3段階のトレンド

【一段階目:先行期】底値買いをする時期、価格は下落、または底根圏で上下
【二段階目:追随期】追随者が買いを入れる時期、価格は上昇局面
【三段階目:利殖期】先行期に買いを入れた投資家が売りを入れ利益確定時期 価格は上昇局面で幅は小さい。

④平均は相互に確認する必要がある

相場全体を見て相関関係を意識することでトレンドの信憑性を確認することが大事。
例えば、米ドル/円が下降になり、米ドル/円売りたい場合、米ドル/円の通貨ペアだけでなく、ユーロ/米ドルやポンド/米ドルなど、米ドルに関連する他の通貨ペアの状況を確認することで信憑性が増す。

⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない

FXでは為替相場全体の正確な出来高を把握することはできませんが、各取引所ベースであれば確認することが出来る。出来高があるということは、売買の注文が多く入っている証拠になり優位性が高まる。また多くの投資家は主なトレンドに従って取引を行うので出来高に反映される。

⑥トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

トレンドの定義として、
・高値と高値同士が切り上げ、安値と安値同士が切り上げの場合、上昇トレンド。
・高値と高値同士が切り下げ、安値と安値同士が切り下げの場合、下降トレンド。

トレンド否定の定義として、
・最高値を付ける直前の安値を下抜けの場合、上昇トレンド否定。
・最安値を付ける直前の高値を上抜けの場合、下降トレンド否定。

トレンド転換の定義
・上昇トレンド否定後に高値切り下げの場合、下降トレンドへ転換。
・下降トレンド否定後に安値切り上げの場合、上昇トレンドへ転換。

上記の明確なシグナルが出るまで、今のポジションを継続し続ける。

以上、6つの基本原則になりますが、いかがだったでしょうか。

この方法を行ったからと言って、全ての方が上手く出来るものではありません。ただ過去の先駆者が見出したことを元に、その原理原則に従い、今と未来を切り開いていける礎になるのではないかと思う。また全てとは言いませんが、資産形成全体の分野に言えることは、誰も気づいていない事を取り入れて行うのではなく、基本を疎かにせず、シンプルに当たり前のことを徹底的に行うことが大切であり、様々な情報社会の中で、しっかりとしたアンテナを持ち、確かめ、整理することも重要であると思います。

手段としての金融商品

今回、一例として【FX】を取り上げさせて頂きましたが、お金がお金を稼ぐための資産形成や運用を行う目的が何なのかが一番お伝えしたかったことです。
その目的を成し遂げるための手段として、様々な金融商品があり、またご自身で行うことや金融機関が代行で行う方法も多種多様です。
幼少期から金銭教育を受けていない方が多い中、知りもしないで、人が言うから『あ、そうなんだ』とならないで頂きたい、ということもお伝えしたいことの一つでもございました。

多くの方がセカンドライフで豊かな暮らしを実現するために、経済的な問題からは離れられません。
だからこそ、少しずつでもチャレンジをして頂きたいと思う。

今を変えれば過去も未来も変えられる!